最近は、相続人のサポーター

先日、株式相続の事を書いたところ、友人から

「知り合いが困ってるようなので教えて」と問い合わせが有りました。

株式(株券)は財産ですから、会社やそれを預かっている証券会社は株主さんのために鉄壁の守りです。守りが堅いので、一般の人には手続きの敷居が高くなります。送られてくる書類は字がたくさんあるし、漢字が多いし・・・、こんなの理解できない、読めない、となりますね。

株式相続の手続きは、守りは鉄壁ですが、手続きの理由や流れだけ知っておくと、多少時間は掛りますが、一つ一つ手順に沿ってやっていくだけなので、軽く流れを書くと

亡くなった方が居る=被相続人(「被」とは「○○される」的な意味ですね。被相続人とは「(亡くなったので、その子孫等に)相続される」という意味です。

亡くなられると、被相続人と相続人(財産と権利を受け取る方)が同時に発生します。誰が相続人になるかは、誰もが知っている解りやすい人だと、配偶者(夫←→妻)とその子供さんです。孫や兄弟や親戚はどうなるの?というのは、長くなるので質問を頂いたら直接説明させてもらいますね。

 

株式相続の話に戻ると、会社や証券会社は、亡くなられた方(被相続人)の財産と権利である株式を、正当な相続人の名義に替える、のを大事にしているわけです。そこで、相続人は「自分が正当な相続人ですから、私の名前にしてください」と証券会社に連絡するわけです。

相続は財産や権利の事なので、人や社会にとって重要な事です。そこで、法律で相続について詳しく決めています。今回依頼が有ったお客様が関係した三井住友信託銀行が要求している書類で言うと4パターンあります。
1.遺言書が有る場合
2.法定相続人が1名の場合
3.法定相続人が2名以上の場合
4.家庭裁判所の調停または審判がある場合
の4パターンです。

よくよく読めば、どこに何を書いて、どんな印鑑を押せばいいのかはわかります。
入手に大変なのが
「お亡くなりになられた方(被相続人)の戸籍謄本(16歳~死亡までの連続したもの)」
です。

戸籍は市町村ごとに管理をしています。引っ越しや結婚で戸籍を移動していると、それを辿って戸籍を集める必要が有ります。特に結婚すると、必ず戸籍は動きますからね。
電話で問い合わせたり、インターネットでその市町村の戸籍課のウェブページを見ると、貰い方が書いてあります。遠方に郵送で交付申請をする場合は、戸籍証明書の交付手数料は、郵便局に行って定額小為替証書を買って送ります。

子供や親戚の構成がわかっていて、相続人が誰になるかをわかっていれば、その被相続人の戸籍謄本を入手するのが一番手間と時間が掛りますね。
今回の依頼者さんの場合は、証券会社の担当者の話を理解するのに一番苦労されたようです・・・。

戸籍申請書戸籍申請書gif