経営力向上計画 は、補助金獲得のパスポート

「経営力向上計画」とは、平成28年7月から始まった施策です。
簡単に言うと、『中小企業・小規模事業者・中堅企業に対して、各大臣(省庁)が事業分野ごとに指針を策定し、指針に沿った取り組みを支援する。』というものです。支援の中に補助金も入りました。

最初に知った時は、『計画の認定を受けた事業者は、「固定資産税の3年間半減」や「金融支援等(低利融資、債務保証等)の特例措置」を受けることができます。』ということだったので、「固定資産税は500万円の機械装置なら1.4%で7万円。それが半減で3.5万円。3年で約10万円か・・・」と、魅力に感じておらず、お客様にも勧めていませんでした。

それが、平成 28 年度 第 2 次補正予算が通り、ものづくり補助金が通り、その中で、この経営力向上計画の認定がある企業には、申請書で加点があるということです。

そうです、経済産業省系の補助金を得て事業をするためには、この「経営力向上計画」の認定が必須です。
認定されるまでに1ヶ月ほど掛るようです。また、ものづくり補助金が28年12月から29年1月くらいに公募がありそうなので、申請に間に合わせる為には、もう、スグ提出が必要です。

アドバイスがあります。

・中部経済産業局管轄の場合は、推奨しているエクセルで記載・提出を行う。エクセルだと、入力ミスが無くなります。数値の整合性もとれます。
・「計画実施期間」は5年にしておくのが良いです。
・5年の売上・利益計画(人員計画を含む)PLは、多くの企業でたてている事と思いますが、資産計画BSまではたてていないかもしれません。その場合、時間が掛ります。
・事業分野ごとの指針があります。自業界の指針を熟読し、指針に沿った「実施項目」を記載。
・エクセルをメールで送信したうえ、原本を郵送。郵送はレターパックが推奨されているので、それで。※メール送信文面をプリントアウトし申請書類(紙)に同封

です。
ちなみに、今回「ロカベン」という項目があります。中を見ると解りますが、「ローカルベンチマーク」です。PL・BSの主要数値を入れると自社の経営指標が5点満点で点数が出ます。これを向上させる計画を作りましょう。という経済産業省からのメッセージですね。

中部経済産業局の中小企業等経営強化法(経営力向上計画)の頁コチラ